交通事故で被害者を死亡させた場合、次の3つの法的責任を負わなければなりません。
法的責任(3つ)
①刑事責任
まず、交通事故が発生した時、通常の運転上の過失しかなければ、過失運転致死として7年以下の懲役、7年以下の禁錮、100万円以下の罰金のいずれかの刑罰が科されます。
前科がなければ一般的には、罰金や執行猶予付きの懲役刑となるパターンが多いですが、被害者側にまったく落ち度がない場合(いわゆる、もらい事故)や、加害者側の過失態様が酷い場合は(信号に従って横断歩道上を歩いていた被害者をはねた等)、初犯でも実刑になる可能性があります。
また、飲酒や薬物で酔った状態、制御困難な速度、無免許、無理な割込みや幅寄せなどの危険な運転、信号無視などの事情がある場合は、危険運転致死として1年以上20年以下の懲役になります。
②民事責任
民事責任は、被害者に対しての慰謝料支払い額などを決めたり、そのための示談を行ったりしなければなりません。示談については自動車保険に加入していれば、交渉・示談の締結・金銭の支払いなどの全てを行います。
③行政責任
これは公安委員会による道路交通法違反に対しての処分となります。人身事故の場合は責任を問われ、スピード違反や一時停止違反などをしていると、交通違反の常習者と見られ、情状酌量を受けることが難しくなります。
弁護士吉田 要介(ときわ綜合法律事務所)は、弁護士としての経験やノウハウと迅速な行動力で、法律問題でお困りの皆様のサポートを行わせていただきます。相続・遺言や離婚、交通事故、刑事事件など個人のご相談から、企業法務など法人様のご相談まで様々な分野のご相談を承っております。松戸市をはじめ、柏市、流山市、我孫子市、鎌ヶ谷市、野田市周辺にお住まいの方は、お気軽に当職にご連絡ください。
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